●悪用厳禁!証拠の使い方
今回の講義では、「FORCEPSフォーミュラ」を解説します。
FORCEPSフォーミュラは、証拠の書き方の方程式です。
証拠が書き足りないと、お客様に信じて頂けませんので、
ぜひ、ご覧ください。
※コピーライティングの基礎講義の記事一覧はこちら↓
「コピーライティングの初心者向け基礎講座の一覧まとめ」
●証拠がない、とは?
コピーに「証拠がない」とは、
商品・サービスの良さの証拠が、書かれていないことです。
つまり、「すごそうだけど、本当なの?」
と、思われてしまうのです。
前回の講義で解説した、
「理由がない」とはまた意味が違います。
「理由がない」は
「なんで私が、これを買わなきゃいけないの?」
という状態です。
「証拠がない」は
「本当にこれ、効き目あるの?」という状態です。
●証拠がない時の対処法は?
さて、証拠がない時は、
様々な角度から、証拠を書いていくしかありません。
FORCEPSフォーミュラを参考にして、
証拠を書いていきましょう。
●FORCEPSフォーミュラとは?
FORCEPSフォーミュラとは、
証拠の見せ方を7つに分類した公式です。
・1.F・・・Factual Proof(事実証明)
・2.O・・・Optical Proof (視覚証明)
・3.R・・・Reverse Proof (転換証明)
・4.C・・・Credentializing Proof (信認証明)
・5.E・・・Evidential Proof(証拠証明)
・6.P・・・Perceptual Proof(知覚証明)
・7.S・・・Social Proof (社交証明)
の、「F・O・R・C・E・P・S」の英単語の
頭文字を取ったものです。
これは、とても覚えにくいので、
暗記する必要はありません。
ただ、これを広告文に書いていくと、
確実に成約率が上がります。
順番に解説していきますね。
●1. Factual Proof(事実証明)
「Factual Proof(事実証明)」とは、
事実を、客観的なデータとして見せることです。
・統計情報
・テスト結果を見せる
・擬似事実
などを使います。
例えば、
・例:「100人中82.3%の方が痩せました」
・例:「赤ちゃんが飲むミルクと同じ成分を
使っていますから、安心です」
などです。
●2. Optical Proof (視覚証明)
「Optical Proof (視覚証明)」とは、
わかりやすく目に見える形にすることです。
・保存した画像
・グラフ
・撮影した写真
などを使います。
例えば、
・例:「当時の写真です」
のように見せます。
ちなみに、この画像は本当に僕の証拠画像です。
●3. Reverse Proof (転換証明)
「Reverse Proof (転換証明)」とは、
ようするに、比較することです。
・他社の商品と比べる
・自社の昔の商品と比べる
・別のジャンルのものと比べる
などです。
例えば、
・例:「他社の3倍の防臭効果です」
・例:「レタス10個分の食物繊維」
などのように使います。
●4.Credentializing Proof (信認証明)
「Credentializing Proof (信認証明)」とは、
権威のある人に、認められていると書くことです。
・専門家による推薦の言葉
・有名人による推薦の言葉
などです。
例えば、
・例:「東大の教授とお笑い芸人から
推薦文をいただきました~」
といった広告を、あなたも見たことがあるでしょう。
●5. Evidential Proof(証拠証明)
Evidential Proof(証拠証明)とは、
証拠自体を証明することです。
・実験の過程を見せる
・デモンストレーション
などを使います。
例えば、
・例:「では実際に、キャベツを切ってみます」
・例:「実験はこのように行いました」
のようにして、証拠の疑いの余地をなくします。
●6.Perceptual Proof(知覚証明)
「Perceptual Proof(知覚証明)」とは、
感情に訴えかける証拠を書くことです。
・たとえ話
・物語仕立てにする
などが有効ですね。
例えば、
・例:「200倍も速さが違いますから、
飛行機と人間が競争するようなものです」
・例:「ある田舎に2人の男がいました…」
のように書きます。
●7. Social Proof (社交証明)
Social Proof (社交証明)とは、
社会的に証明されていることを書くことです。
・売れた数
・リピーターの数
・大量のお客様の声
・動画や写真
などを使います。
・例:「1万本売れました!」
・例:「感謝の声を頂きました!(写真)」
のように書きましょう。
●FORCEPSを簡単に言うと
さて、FORCEPSは覚えにくいので、
簡単な日本語にしてみました。
・1.「データをご覧ください」
・2. 「実際の画像です」
・3. 「比べてみてください」
・4. 「偉い人の声もあります」
・5. 「実験をしてみます」
・6. 「たとえ話をすると・・・」
・7. 「多くのみなさんに支持されています」
この7つの内容を広告文に散りばめていくと、
反応率アップするということです。
●証拠を使いこなせると
今回解説した方法で、
「証拠」を上手に見せられるようになると、
信じてもらえるので、ファンが増えます。
見込み客が少なくても売れます。
●悪用厳禁
ちなみに、FORCEPSフォーミュラは、
悪用することもできてしまいます。
人の信用を勝ち取る方法なので、
詐欺にも活用できてしまうのです。
ただ、詐欺は違法行為ですし、
自分自身も、長期的にビジネスを続けることができません。
誇大広告や詐欺を避けて、
FORCEPSフォーミュラを正しく使いましょう。
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●まとめ
・書いたメッセージやレターをチェックする時は、「証拠があるか?」も見る
・「FORCEPS」を目安に証拠を書く
・「データ」「画像・動画」「比較」「推薦文」「実験」「たとえ話やストーリー」「多くの支持者」について書いていく
・証拠で納得して頂けると成約率アップ
●今回の課題今回の課題
「 FORCEPSフォーミュラの7つの証明方法のうち、
自分がよく信じてしまうものは何でしょうか?」
考えててみましょう。
では、今回の講義は以上です。
応援してます。